時代劇の面白さは主従関係につきる

おはようございます＾＾
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

大阪市内今は曇っていますが今日は一日お天気は崩れるようです。今年も梅雨の季節に入っていくのですね。そんな早朝の大阪から今朝もブログをお届けします。

大河ドラマ真田丸第22回「裁定」

毎週月曜恒例真田丸ブログ。昨日はイレギュラーで別のことを書いたので今週は火曜日になりました。第22回「裁定」ではいわゆる「沼田裁定」越後・上野の国境に在る沼田城の権利をめぐる北条家・真田家のやり合いに徳川家が加わり、豊臣が裁定を下す様子が描かれました。三谷幸喜さんらしい密室での会話の応酬が繰り広げられ、大変おもしろい回でした。

今回取り上げたいセリフはこちら

板部岡江雪斎「こうして我らがやり合う事で　まことの戦をせずに済む」

北条家の家臣である板部岡江雪斎。これまでその人となりが描かれることがなかった上にいきなり裁定の場でのやり合いだったので、もしこのセリフがなかったらただの信繁の敵という印象で終わっていたかもしれません。しかしこのセリフがあったことで世の流れを的確に理解し、その流れの中で北条家を守るために全力で尽くしている人とわかり、一気にこの人が身近になりました。

裁定の場では江雪斎と互角にやり合う信繁でしたが、終盤状況が危うくなってきます。そんな信繁を救ったのは徳川家家臣本多正信でした。礼を述べる信繁に本多正信がかけた言葉がこちら。

本多正信「必死で戦こうておる若者を見たら　手を差し伸べてやるのが年寄りというもの」

この人は家康という狸に仕えるもう一枚上の狸というか（笑）、そういうずる賢い感じでずっと行くのかなと思いきや、前回も今回も人間らしいセリフがあったりして、回を重ねるごとに味わい深いキャラクターとして認識されてきました。

そしてこの「沼田裁定」の場を治めたのは秀次。豊臣秀次は決して暗愚ではことがわかり、この先の運命がますます悲しくどうなっていくのやら気になるところです。秀吉によって沼田領の３分の２を北条領、名胡桃城部分の３分の１を真田とする裁定がくだされましたが、北条はそれを不服とし武力で名胡桃城をうばいとります。当然取り返すために挙兵しようとする昌幸でしたが、秀吉の惣無事令に従ったからには自分の判断で戦をすることもままなりません。悔しさを隠せない昌幸に家臣の出浦昌相はこう言います。

出浦昌相：聚楽第は一見　堀もあって攻めにくいが　調べてみたところ東がやや手薄だ　攻め落とせるぞ

この期におよんでまだこの強気（笑）。昌幸は否定も肯定もせず笑い飛ばしましたが、気持ちをわかってくれる人が側にいてくれるのはうれしいんだろうな、と思いました。

なんだか今回印象に残ったセリフを並べると見事に“右腕ポジション”の人ばかりになりました。見事なおっさん祭りやな（笑）。でもやっぱり時代劇のおもしろさってこの主従関係の描かれ方だと思うんですよね。信繁の右腕と思われた三十郎は今回久しぶりに登場していましたが、今後はもっと出てくるのでしょうか。

まとめ

次回は「攻略」ということで戦国時代最後の大戦「小田原攻め」が描かれるようです。ついに伊達政宗も登場するようですよ！のちに信繁と深い縁を築いていくことになる片倉景綱も。そんな中で信繁はどんな活躍をするのか。派手な回になりそうですね。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島節子

代表取締役 ： （有）マルワ什器

1975年　大阪市生まれ。　1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95％以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

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