トップは完璧じゃないほうがいい

おはようございます＾＾
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

少しだけ桜が咲き始めた真田丸跡地から、今朝は月曜恒例真田丸ブログをお届けします。

大河ドラマ真田丸第12回「人質」

3月27日放送の大河ドラマ真田丸第12回「人質」では、小県（ちいさがた）を平定したものの沼田領をめぐって徳川と対立する真田家は上杉を頼ることとなり、信繁は上杉家の人質になります。上杉家で当主の上杉景勝と生活をともにしながら、また一つ成長する信繁が描かれました。

春日信達を調略に行った際と、北条を沼田から撤退させる際に戦芝居を頼みに行った際の２度景勝と対面した信繁は景勝に対し「義を重んじるお人」と尊敬の思いを持っており、人質に行くのになにやら楽しそうなのでした。そして一緒に暮らす日々がはじまってみると景勝の「格好つけ」な一面を知ることになります。困っている人を放っておけずいい顔をするものの全ての要求を受け入れることなど不可能なので、結論を先延ばしにしている、という現実を知りました。信繁の中で景勝への想いは尊敬から慕わしい、という感情に変わっていくのでした。

そんな中、景勝と信繁は浜の漁権でもめる村人たちが「鉄火起請（てっかぎしょう）」という方法で裁判を行っている現場に出くわします。「鉄火起請（てっかぎしょう）」とは中世のもめごとを解決する方法で、熱く熱した鉄を素手に乗せて所定の棚まで運び、やけどが軽いほうの言い分が通るという神事だそうです。はじめて知りましたが中世とはそういう時代なのですね。

信繁はこれをやめさせ、景勝が理にかなった解決法を伝授することでこのもめごとは収まり、景勝はますます信繁を高く評価するようになります。そして人質としては異例の徳川との戦さに向けて信繁を一旦真田家へ帰すことを認めるのでした。

トップは完璧でなくていい

今回印象的だったのは上杉景勝の人間性の描かれ方です。「義を重んじるお人」として当初は完璧な人物と思われていた景勝でしたが、実は困っている人を見るとつい“いい格好”をしてしまい出来もしない約束をしそのシワ寄せが家臣たちの負担になっている、という現実があったのでした。

でもそんな御屋形様だからこそ信繁は「慕わしい」という感情を抱き、直江兼続に代表される上杉家の家臣たちは「自分がこの人を支えていかねば！」と思うのだろうな、と。

これまでも何度かありましたが、直江の「御屋形様！」の言い方、よく町の社長さんが「もぅ！社長っ！！」って言われてるときや、お父さんが家庭で「もぅ！お父さんっ！！」って言われてるときの言い方と同じですよね（笑）。

これってトップは完璧じゃなくていい、というか完璧じゃないほうがいいんだろうな、と思います。抜けてるところがあるからそれを支える人は「自分がしっかりしなきゃ！」という気持ちになりそこにやりがいを見出していく。そんな関係性の社長さんと右腕さんを今までたくさん見てきました。そしてそういう企業は上手くいっています。景勝と直江の関係性は中小企業にとっても理想的と言えます。

さぁ、次回はいよいよ信繁青春編のクライマックスとして第一次上田合戦が描かれます。七千の徳川軍を二千の真田がどのように撃退するのか！来週も楽しみですね！

まとめ

今日の月曜恒例の真田丸ブログではトップは完璧じゃないほうがいいというタイトルでトップと右腕の関係性を考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島節子

代表取締役 ： （有）マルワ什器

1975年　大阪市生まれ。　1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95％以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

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