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三郷金属工業~技術の「見える化」から「魅せる化」へ~

公開日: : 最終更新日:2020/12/21 展活=展示会活用のはなし

おはようございます^^
レンタル什器屋二代目社長で展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日は一日中しっかりと雨が降りましたね。そんな中、守口市の三郷金属工業さんにおじゃましてきました。私が会社訪問すると何故か雨が降るのですが今日は雨女疑惑の話ではありません。

異種金属溶接技術を「魅せる化」

三郷金属工業さんは今年で創業70周年を迎えられる大阪府守口市にある精密溶接加工の会社です。主なお仕事は小型電池の端子溶接加工。これは凄い技術なのですが、なかなか説明が難しい。その問題を解決するためにかつてはこんな技術の「見える化」展示品、その名も“取手付き缶コーヒー”を制作されました(>>詳しくはコチラ)。

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そんな三郷金属工業さんですが以前うかがったのが2014年のはじめ。かれこれ3年近くご無沙汰している間になにやら展示品がどんどん進化しているらしい!との情報が入りまして早速お話を聞きに行ってきました。

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それがこちら!これは正方形の異種金属6枚で作られた六面体で、垂直の対角線を軸にクルクル回しながら鑑賞できる展示品です。6枚の金属それぞれ少しずつ色が違うので光を反射して回る様子はオブジェとして美しく、お話がはずみそうです。これが技術の「魅せる化」!!

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その技術とは異種金属同士の溶接です。6枚の金属それぞれ溶ける温度が違うので異種金属を溶接するには高い技術が必要なのです。例えば銅1の4辺はステンレス1、ステンレス2、銅2、アルミ1と溶接されています。それぞれ溶解温度が違うけどちゃんとくっついている。それがこの展示品で説明できる、ということ。

なぜ異種金属溶接が求められるのか

ではなぜ異種金属溶接の技術を説明する必要があるのか。それは今、この技術が市場から求められているからです。例えば電気自動車(EV車)には7000本ほどの電池が搭載されています。電気自動車はまだまだこれから開発されていくジャンルで、開発者たちは日々走行距離を伸ばすために研究を重ねられています。その要望は7000本という大量の電池の導電性を上げることで実現できるのだとか。

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こちらは電気自動車の電池ユニット模型です。10個ある円筒が電池です。この電池と端子は異種金属でそれをで繋いでいるのが溶接です。よく見ていただくと電池と端子は4つの小さい点で溶接されています。電池1つに付き4箇所。電気自動車1台につき7000本の電池ということは28000箇所の溶接ということになります。これだけ大量の電池と端子とそれを繋ぐ溶接技術と導電性=走行距離を伸ばしたいという市場のニーズは密接に結びついています。こちらはそれを説明できる模型なんですね。

現在、三郷金属工業さんは展示会出展予定はありませんが、会社のショールームとMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の常設展示場でこれらの技術の「魅せる化」を実現した展示品をご覧になることが可能です。ぜひ実物を手にとってご覧になって見てください!

まとめ

今朝は三郷金属工業~技術の「見える化」から「魅せる化」へ~というタイトルで三郷金属工業さんの新しい展示品をご紹介しました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島節子

代表取締役(有)マルワ什器
1975年 大阪市生まれ。 1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。

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    大島節子
    1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。現在、什器レンタル屋二代目社長として、また2012年からは展示会活用アドバイザーとしても活動中。
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